昨年4月にカタール航空のDOH-LHR便がブダペストにダイバートされたことにより、予約していたブリティッシュ・エアウェイズBritish Airwaysファーストクラスに乗り継ぎができなくなりました。 その時に仕方なくロンドンに1泊して、翌日ロンドン発のJALのチケットを現地で急遽購入して帰国したことはすでに書きました。
そのチケットの残り半分のHND-LHR区間を使って4月中旬にロンドンへ行く予定にしていたのですが、今回の新型コロナウイルス肺炎のパンデミックを受けて、敢えなく中止せざるを得ない状況になってしまいました。
ロンドンで緊急発券したチケット
昨年4月にカタール航空のDOH-LHR便がブダペストにダイバートされたことにより、予約していたブリティッシュ・エアウェイズBritish Airwaysファーストクラスに乗り継ぎができなくなりました。 その時に仕方なくロンドンに1泊して、翌日ロンドン発のJALのチケットを現地で急遽購入し、帰国したことはすでに書きました。
予約クラスBのエコノミークラスチケット
ロンドンの発券カウンターで担当者の方々といろいろと相談させていただき、急遽発券したチケットは予約クラスBのエコノミークラスチケットです。 さすがにエコノミークラスで帰国するつもりはなかったのですが、翌朝のLHR-HND便(042便)は2クラス制で、どうやら珍しくビジネスクラスがガラガラでした。 一方翌日夕方のファーストクラスありの便(044便)の方は、残念ながらファーストクラス満席とのことで、仕方なく2クラス制の朝便にしました。
しかしそのままロンドン発のビジネスクラスチケットを買うと、結構いいお値段になってしまいます。 そこで現地の担当者が提案してくれたのが、予約クラスBのエコノミークラスチケットを購入して、翌朝カウンターでマイレージを使ってビジネスクラスにアップグレードすること。 翌朝便のビジネスクラスは空席多数のため、問題なくアップグレード可能とのことでした。 実際には翌朝まで待たずにその場でアップグレードしてくれましたが….(担当者の方々、ありがとうございました!)
その提案に私も乗り、すぐにその場で購入することに。 とりあえず片道便で計算してもらったところ、チケット代金はざっと片道だと約20万円。 念のために往復便の場合だと約30万円。 それならいっそ!というわけで往復チケットを購入することにした次第です。
片割れのチケット
そんなわけで翌朝のLHR-HND便(042便)のビジネスクラスに搭乗して無事に帰国できたわけです。 しかしその往復エコノミークラスチケットの片割れHND-LHRが手元に残ってしまいました。
この残り半分のチケットは、はじめ捨ててしまおうか?とも思ったのですが、ここの読者のalpine様から「捨てるには惜しい」とのご指摘があり、私の気持ちも変わりました。 そのため有効期限ギリギリの1年後あたりに予約を入れておき、かつ同時にアップグレードを申し込んでおきました。
そして数ヶ月前に無事にアップグレードもできました。これですべて順調、と思っていたところ、今回の新型コロナウイルス肺炎です。
帰国便は?
同時に帰国便としてはマイルを使ったJLファーストクラス特典航空券を予約しておいた次第です。
ロンドンの状況
さてこのところの新型コロナウイルス肺炎の影響で、各国とも入国制限を実施し、航空業界は悲惨な状況になっています。
まずは昨年上に書いたロンドンでの緊急発券の際にお世話になったロンドンヒースローのJL発券カウンターの女性(イギリス人と結婚されている現地在住の奥様)に個人的なメールを差し上げて、現地の状況を伺いました。
そのご返事がこちら。
いつもご利用いただきましてありがとうございます。
お返事遅くなりまして申し訳ございません。
また、電話も繋がりにくい状態なっておりますこと重ねてお詫び申し上げます。ロンドンの状況でございますが、あまり良くない状況となってまいりました。
昨日より、レストラン、カフェ、パブは政府の要請で営業停止となり再開の目処は立っておりません。
スーパーマーケットは生鮮食料品が全くないのが現状です。
物資が無いわけではなく、買い溜めが起こっている為に物流が追いつかずなかなか棚に並ばないのだそうです。我が家は普段よりストックを持つようにしているのであまり切迫した状況ではないのですが、
あまり気持ちの安まる状況ではございません。さて、お問い合わせのございましたご予約の件でございますが、ここ数週間のイギリスの状況が読めず、ヨーロッパ各国も国境を閉ざしている状況で私共の運航便もいつまで通常運行できるか定かではございません。
ヒースローの空港内のレストランも全て営業停止、各エアラインのラウンジも半数が閉まってきている状況でございます。
明日の弊社の羽田からの深夜便も欠航となってしまいました。現状ですと何よりお客様が一度日本を出国されて、ご帰国の際に14日間の自宅等での検疫をしなければいけなくなってしまっております。
イギリス入国に関しては今のところ日本人に対しては制限はございません。
運行便の欠航等は順次決定となりますが、今回のイギリスへのご旅行は難しいかもしれません。
何よりお越し頂いてもこの状態が続くようであればどこも開いておりませんので…ご希望であればまた日にちが近くなった時に再度ご連絡いたします。
日本もまだまだ収束状態とまではなっていない状況と聞いております。
どうぞ御身体ご自愛くださいませ。またお会いできる日が早く来ますよう(出来れば予定通りの4月ですと大変嬉しいのですが)
お客様のお越しをお待ちしております!
日本側の水際対策
日本の新型コロナウイルス感染の拡がりは今のところ限定的で、最近は逆に日本人が海外から持ち込む逆輸入例が多くなってきています。 そのため日本政府も再度水際対策に乗り出しています。
そのため今のところはロンドンまで行くことは行けるけれども、帰国時に14日間の自宅待機が要請されるわけです。 これがまた面倒くさい。
そのうえ強行してロンドンへ行ったところで、現地では何もできそうにありません。(あくまでもその頃までちゃんとJL便が運行していれば、の話ですが)
JALに電話
というわけで、このメールでの情報が最後の決め手になって、先週末に今回のロンドン行きはキャンセルすることに心を決めました。
そんなわけで3月21日土曜日、朝8時台にJALに電話をしてみました。 すると15分か20分くらい待たされて、ようやく電話がつながりました。
このロンドン往復便に関しては、どちらもJL直接に購入あるいは特典を発券していますので、キャンセル手続きは非常にスムース。
キャンセル手数料なし
一番簡単だったのは特典航空券の払い戻し。 即日8万マイルがまずは払い戻しになりました。 ご覧の通り「イレギュラーによるマイル払い戻し」などと記載されています。
あとは諸税+燃油サーチャージなどですが、これはだいぶ後になってから支払ったクレジットカード=JAL-AMEXプラチナカードにマイナス計上されてくるものと思われます。
予約クラスBのエコノミークラスチケット
一方、こちらの方はどうなるのかまだわかりません。 というのもこちらの方はそれなりに制限のあるチケットだからです。 緊急避難的に購入したものなので、あまりよく覚えていないのですが、1年間有効ではありますが少なくとも予約変更の際にはそれなりの手数料がかかるようでした。
そのためこのチケットのLHR-HND-LHRのうち、ちょうど半分を使ったところなんだから支払った料金の半分を払い戻して欲しい、と思うのは顧客側の思いです。
しかしJALとしてはなるべく少なく払い戻したいところでしょう。 そもそもこれはキャンセル不可のチケットなのですから最悪の場合、これはそういう制限付きのチケットだからということで、半分しか使っていなくても払い戻しはゼロ(というか諸税+燃油サーチャージだけを払い戻し)、なんていう可能性もあります。
JALに電話した際、いったいいくら払い戻されるのか?しつこく聞いてみたのですが、明確な答えはなく「後からクレジットカードに払い戻されます」と繰り返すばかり。
そのうえアップグレードに使用したマイルもまだ払い戻されていません。
ひょっとしてチケットをどれだけ払い戻すのかがまだ決まっていなくて、それが決まらないとアップグレード用のマイルの払い戻しも行われないのかもしれません。
ま、一度は捨てることを覚悟していたチケットですから、この機会に少しでも払い戻してもらえるなら、私としては御の字です。
ホテルのキャンセル
ロンドンでの宿泊として、前2回泊まって気に入っていた「ホリデイ イン エクスプレス ロンドン ヒースロー T4」を3泊分だけ、ホテル直接のホームページから予約してありました。
これは簡単にオンラインでホテルのホームページからキャンセル可能のようでした。 キャンセル手数料がかかるような表示はなかったので、差額は多分為替変動くらいなものでしょうか。
安いホテルを、しかもホテルの公式ホームページ経由で予約しておくと、こういうイレギュラーなときにも安心です。
Cancellation Confirmed
Your reservation number ●●●●242 has been cancelled.
Your cancellation number is ●57. Please write down the number or print this page for your records.
FlexiroamのSIMもキャンセル
何ヶ月も前から予約しておいたFlexiroamのSIMもキャンセル可能でした。 わずか4.USDですからどうでもいいですけどね。
セイシェル発AONE4の2枚目はどうなる?
上のようなロンドン発羽田往復チケットのような簡単なチケットはキャンセル処理も簡単ですが、まだ使用途中となっているセイシェル発AONE4の2枚目のような、出所も怪しくかつ複雑怪奇なチケットは、いったいどうなるんでしょうか?
ロンドン往復をキャンセルした際に、一応JALにもお伺いを立ててみたのですが、eチケット番号と旅程が不整合だとかなんとか、訳の分からないことを宣って、取り合ってはもらえませんでした。
スリランカ航空で予約の日時を変更した際に、確かに予約番号は同じだけれども、別のeチケット番号が新たに付与される、というちょっと特殊な事態になっていることは確かです。 以前からJLとしてはこんなチケットには一切関わりたくない、という姿勢で一貫していますので、驚くにはあたりませんが…..
もっとも普通のまともなAONE4であれば、すでに一部使用済みのチケットですので、次に乗るキャリアであるJLの責任で変更したりすることも可能なのですが、まあ今回のセイシェル発AONE4の2枚目のようなすねに傷のあるチケットに関しては、あまり声高に主張することはできません。
こちらについてはどうするか?現在思案中です。
コメント