2019年用のワンワールド・エクスプロアラー・ファーストクラス4大陸世界一周券AONE4、禁断のセイシェル発券2枚目です。 現時点で書ける内容を備忘録として記録しておきます。
旅程の全体像
SEZ-xLHR-xLAX-xYVR-xJFK-oNRT-oCMB-oNRT-oBKK-oHND-xLHR-xDOH-oCDG-xDOH-xLHR-JNB
ほとんど相も変わらない旅程ですが、私としたことが本来16区間使えるワンワールド・エクスプロアラーを1区間少ない15区間で発券してしまいました。 これは主にはアメリカン航空の発券制限(married segment logic)のために、もう面倒くさくなって米国国内線区間を1区間スキップしたためです。 まあこの航空券の素性もあって、発券を急いでいたことも大きな理由です。 数年に一度くらい出現する格安なワンワールド・エクスプロアラーは、とにかくまずは発券してしまわないといつ発券できなくなるかわかりませんので。
今度はどこで発券するか?
例によってこのセイシェル発AONE4運賃の素性については、来年にならないと詳しくは書けませんが、事情は1枚目と同じです。
ただし異なっているのは発券代理店。 1枚目のセイシェル発AONE4を発券してもらった米国の代理店は、すでに書きました通りブリティッシュ・エアウェイズBritish Airwaysの圧力/恫喝を受けて、このチケットを発券できなくなってしまいました。
そこで新たな代理店を探す必要があります。
オーストラリア?
すでに書きましたようにオーストラリアの有名な格安チケット販売店チェーン「フライトセンター」の某 Agent J からは最初の接触から1ヶ月くらい経って返事がありましたので、ここは有力候補です。
しかし前回書きました通り事前にわかっていた情報によると、ここで発券した場合はその後一切の変更が不可能、と言われていたため、まずは別の代理店を探すことにしました。
フィンランドの旅行代理店
そこでまたまたFlyerTalkとそこからスピンアウトした地下グループ、まあ言ってみれば「ex-Seychelles OWE underground」とでも言うべきFacebook Messengerの秘密結社(というほどでもありませんが)の助けを借りて探し出してきたのがヨーロッパはフィンランドの旅行代理店。
e-ticketで発券できるようになったインターネット時代、旅行代理店が世界中のどこにあろうと構わなくなってしまいました。
その昔はたいていの場合、発券した旅行代理店の現地まで行って、支払いをして厚紙のチケット(ATB券=Automated Ticket & Bording Pass)を入手するという作業がありましたが、それも今は昔。
昔のように27区間とか24区間でもワンワールド・エクスプロアラーを発券できた時代には、凄い厚みになったATBチケットを立てられる!というのがなかなかな自慢にもなりました。 懐かしい限りです。
手数料
このフィンランドの旅行代理店は、下記の手数料をとります。 260EURの手数料なんか、通常なら私は容認できないのでこんな代理店は使わないと思いますが、今回は特別の事情があって事実上もうここでしか発券できないということで、致し方なくこの手数料をのみました。
この段階ではまだフィンランドのAgent Tも私もこのチケットの日時や旅程を変更可能と考えていましたが、実際にはこの旅行代理店を通じての変更は全く不可能。 さらに航空会社を通じての変更も多大な困難を伴ったことはすでに少し書きました。
We charge 260 € and its included to price.. timetable changes are FOC and you can make it throw airline or via us (we charge 75 € per change). routing change cost 125 usd per change by airline or by us (our fee is 75 € per change).
プレートキャリア
すでに書きました通り1枚目のAONE4はJLをプレートキャリアに選びましたが、今回の場合 Agent T から提示された金額の中から最安値だったスリランカ航空をプレートキャリアに選択。
UL Plate 3942.75 EUR in total including service fee and credit card fee. I mean everything.
3942.75EUR=53万1005円
手数料や諸税を全部含めた料金は、全部で結局3942.75EURとなりました。
さらにこの代理店ではクレジットカード決済に伴って決済手数料をとるということです。 VISA/Masterなら1%、AMEXは3%。
初めは多少高い決済手数料でもJAL-AMEXを使おうと思ったのですが、Agent Tが提示してきたオンライン決済システムを通過できず断念。
その後何枚も各種クレジットカードを試してみましたが、ことごとくダメ。 どうやら提示されたオンライン決済システムで日本から決済することに問題があるようです。 その後分かったのですが、日本に限らずヨーロッパ以外からだとうまくいかないようでした。
というわけでクレジットカード情報をメールで送付して決済。 その段階で私の気が変わって、三井住友VISAカードを使って決済することにしました。
結局全支払額は、日本円で53万1005円。 1枚目よりも10万円ほど安くなっています。 いずれにせよスーダン発券、モザンビーク・マプト発券以来の安値のAONE4でした。
FYI visa/master (1% surcharge) or Amex (3% surcharge)
2018/9/19 XXXX HOLIDAYS OY (HELSINKI ) 531005 3942.75 EUR 134.679 09 21
無事発券
ULのサイトからはもちろん、JLやBA、AAのサイトからも予約が確認されました。 これでとりあえず発券に関しては安心。
10月中旬でParty Is Over
2018年9月13日に1枚目を発券、9月19日に2枚目を発券したセイシェル発AONE4ですが、ついに10月中旬に突然終焉を迎えました。 発券すべき運賃そのものが消えてしまったのです。
しかし私の印象としては思ったよりも長くもったなあ、という感じ。 地下グループを作ったH氏の思惑通り、FlyerTalkからスピンアウトして「ex-Seychelles OWE underground」とでもいうべきグループを作って情報統制をした甲斐があったのかもしれません。 もっともこの地下グループに未だに名前はありませんが。
JLとQRからの圧力/恫喝
さてヘルシンキのAgent Tは、その後「ex-Seychelles OWE underground」に加入したのですが、そこで驚愕の事実が報告されました。
Agent Tは私がこのチケットを発券してまもなく、現地のJLとQRから、ちょうど米国の代理店のAgent Kがブリティッシュ・エアウェイズBritish Airwaysから圧力/恫喝を受けたのと同じような圧力/恫喝を受けたそうです。
いずれにせよすでに発券自体はできなくなっていたのですが、今度はすでに発券したチケットにもAgent Tがタッチできない状況になってしまいました。 あとはユーザーの努力次第ということ!?
日時、日程変更不可能に!
というわけでこの時点で旅行代理店を介した旅程の日時変更やルーティング変更も不可能になってしまいました。
これは私にとって大きな影響があります。というのもこの2枚目のAONE4は、出発が翌年=2019年7月で、最初の5区間以降の旅程は発券時点では予約不可能。 したがって残りはすべてダミーで予約を入れてあります。 もしこの残りの旅程のせめて日時変更ができないということになると、最初の5区間以降の旅程は場合によっては全て捨ててしまわざるを得ないことになる可能性が高いです。
しかしすでに書きました通り、スリランカ航空のおかげで何とか残りの旅程も変更して利用可能となった次第です。
A氏のケース
そういうわけで私の場合は、途中相当にヒヤヒヤしたものの、2枚のAONE4とも結果的には日程変更もルート変更も可能となりました。
しかし例の地下グループの参加者の中にはかなり悲惨な思いをした方もいらっしゃいます。
たとえばA氏の場合、BAプレートだったらしいですが、BA側から途中で一方的にキャンセルされた挙げ句、キャンセル料5%と旅行代理店手数料まで取られたのだとか。 ちなみにA氏が発券した旅行代理店は彼が仕事で使っているエージェントだったそうです。
ただしA氏の場合、fare basisがAONE4ではなく、AGLOB34だったらしい。たしかにその場合は、最大マイルが3万4000マイルに限定されているのに、実際にはそれ以上のマイルを飛んでいる、ということでルール違反となります。 それにしてもAGLOB34としてAONE4の旅程を発券できてしまうところが怖い。 私のチケットはどちらもちゃんとAONE4になっていて本当に良かった!
というわけで良い子の皆さんは、格安ワンワールド・エクスプロアラー・チケットなんか探そうなどと思わず、大人しく正規運賃を支払って堂々と世界一周してください。 ファーストクラスなら110万円~150万円、ビジネスクラスなら70万円~80万円程度はかかるものです。 格安チケットなんか探すより、お金を貯めることに集中した方がずっと建設的です。
そもそも少なくとも現時点ではそんな格安なOWEはどこにもありません。
私も来年用のAONE4は、ヨハネスブルグあたりで140万円くらい出して購入するつもりです。
コメント